「不老不死の果実」と呼ばれるクコの実。その美容効果が今、注目されています。アンチエイジング、美肌、疲労回復など、嬉しい効果が期待できます。食べ方や簡単なレシピをご紹介しますので、ぜひ毎日の生活に取り入れて、内側から輝く美しさへと導きましょう。
クコの実の紹介と歴史
クコの実(枸杞子)は、ナス科クコ属に属する植物の果実で、中国原産の「ゴジベリー」や「ウルフベリー」としても知られています。古くから滋養強壮や美容効果を持つ生薬として珍重され、「不老不死の果実」とも呼ばれてきました。
その歴史は紀元前2世紀頃まで遡り、中国最古の薬物書である『神農本草経』にも記載されています。その後、シルクロードを経てヨーロッパへ伝来し、世界中で愛されるようになりました。
近年では、クコの実に含まれるビタミンCやβ-カロテン、鉄分などの栄養素が、アンチエイジングや美肌、疲労回復などの効果に役立つことが科学的に証明されています。
乾燥させたものはそのまま食べたり、お茶や料理に利用したり、ヨーグルトやグラノーラなどのトッピングにもおすすめです。
クコの実の美容効果
アンチエイジング効果
クコの実には、抗酸化作用の高いビタミンCやβ-カロテンが豊富に含まれています。これらの成分は、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ効果があります。シワやたるみなどのエイジングサインを抑制し、若々しい肌を保つのに役立ちます。
美肌効果
クコの実には、ビタミンAやビタミンEも豊富に含まれています。これらのビタミンは、肌のターンオーバーを促進し、ニキビや肌荒れを防ぐ効果があります。また、肌の弾力性を高め、ハリのある美肌へと導きます。
くすみ・シミ対策
クコの実に含まれるビタミンCは、メラニンの生成を抑制し、くすみやシミを防ぐ効果があります。また、血行を促進し、顔全体のトーンアップにも効果が期待できます。
その他の美容効果
クコの実には、髪や爪を健康に保つ効果や、目の疲労回復効果なども期待できます。
クコの実の効果的な食べ方
生で食べる
乾燥させたクコの実をそのまま食べるのが、最も手軽な方法です。ほんのりとした甘酸っぱさがあり、ヨーグルトやグラノーラなどのトッピングに最適です。ただし、食べ過ぎには注意が必要です。1日10g程度を目安にしましょう。
水で戻して食べる
乾燥させたクコの実を水で戻して食べると、より柔らかく食べやすくなります。水やお湯に数分浸しておけば、すぐに柔らかくなります。そのまま食べたり、スムージーやジュースに混ぜたりするのもおすすめです。
お茶にする
乾燥させたクコの実をお湯で煎じてお茶にすることもできます。ほんのりとした甘みと香りが特徴で、ホットでもアイスでも楽しめます。リラックス効果や安眠効果も期待できます。
料理に使う
クコの実を鶏肉や魚介類などの炒め物に入れたり、スープやシチューに煮込んだりして料理に使うこともできます。彩り鮮やかになり、栄養価もアップします。
クコの実を使った簡単レシピ
栄養満点!クコの実入り鶏肉と野菜の炒め物
材料:
- 鶏もも肉:1枚
- 玉ねぎ:1個
- ピーマン:2個
- にんじん:1本
- クコの実:大さじ2
- ごま油:大さじ1
- A(醤油:大さじ1、酒:大さじ1、みりん:大さじ1、オイスターソース:小さじ1/2、砂糖:小さじ1/2)
作り方:
- 鶏肉は一口大に切り、玉ねぎは薄切り、ピーマンは細切り、にんじんは千切りにする。
- フライパンにごま油を熱し、鶏肉を炒める。
- 鶏肉に火が通ったら、玉ねぎ、ピーマン、にんじんを加えて炒める。
- 野菜がしんなりしたら、Aを加えて全体に絡める。
- クコの実を加えてさっと炒めたら、完成。
ポイント:
- クコの実を入れることで、彩り豊かに仕上がります。
- 鶏肉以外にも、豚肉やエビなどお好みの具材で作ることができます。
夏にぴったり!冷製クコの実入りトマトスープ
材料:
- トマト:2個
- きゅうり:1本
- 玉ねぎ:1/2個
- クコの実:大さじ2
- オリーブオイル:大さじ1
- A(レモン汁:大さじ1、塩:少々、こしょう:少々)
作り方:
- トマトは角切り、きゅうりは薄切り、玉ねぎはみじん切りにする。
- ボウルにトマト、きゅうり、玉ねぎ、クコの実を入れ、オリーブオイルとAを加えてよく混ぜる。
- 冷蔵庫で冷やしたら、完成。
ポイント:
- クコの実の甘酸っぱさがトマトの酸味とよく合います。
- バゲットやクラッカーを添えても美味しくいただけます。
美容効果抜群!クコの実入りヨーグルト
材料:
- ヨーグルト:100g
- グラノーラ:大さじ2
- クコの実:大さじ1
- ブルーベリー:適量
作り方:
- ヨーグルトにグラノーラ、クコの実、ブルーベリーをトッピングする。
ポイント:
- クコの実の栄養価とブルーベリーの抗酸化作用で、美容効果抜群の一品です。
- お好みのフルーツやナッツを加えても美味しくいただけます。
デザートにもおすすめ!クコの実入り杏仁豆腐
材料:
- 牛乳:500ml
- アーモンドエッセンス:小さじ1/2
- 砂糖:大さじ3
- 片栗粉:大さじ3
- クコの実:適量
作り方:
- 鍋に牛乳、アーモンドエッセンス、砂糖を入れて火にかける。
- 沸騰したら弱火にし、片栗粉を溶かしたものを少しずつ加え、とろみがつくまで混ぜる。
- グラスに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めたら、クコの実をトッピングして完成。
ポイント:
- クコの実の甘酸っぱさが杏仁豆腐の優しい甘さにアクセントを加えます。
- フルーツソースをかけても美味しくいただけます。
注意点
- クコの実を食べ過ぎると、腹痛や下痢などの副作用が現れる場合があります。1日10g程度を目安にしましょう。
- ワーファリンなどの血液サラサラ薬を服用している方は、クコの実を摂取する前に医師に相談してください。
クコの実の美容効果の声
肌のくすみが改善した
「クコの実を毎日ヨーグルトに混ぜて食べ始めてから、2週間ほどで肌のくすみが明らかに改善しました。透明感が出て、ワントーン明るい印象になった気がします。」(30代女性)
ニキビや肌荒れが減った
「ニキビや肌荒れに悩んでいて、クコの実を試してみることにしました。すると、1ヶ月ほどでニキビができにくくなり、肌荒れも治まってきました。肌の調子が整って嬉しいです。」(20代女性)
シワが目立たなくなった
「年齢とともにシワが気になっていましたが、クコの実をサプリメントで摂取し始めてから、シワが目立たなくなったように感じます。ハリも出て、若々しくなった気がします。」(40代女性)
髪の毛がツヤツヤになった
「髪がパサつきやすく、ゴワゴワしていたのですが、クコの実を食事に取り入れてから、髪にツヤが出てきました。櫛通りも良くなり、まとまりやすくなった気がします。」(50代女性)
これらの声は、あくまでも個人の感想であり、効果には個人差があることをご了承ください。
まとめ
クコの実には、肌のハリやツヤを保ち、シミやくすみを防ぐビタミンCが豊富に含まれています。さらに、ターンオーバーを促進し、シワやくすみを撃退するビタミンAも含まれています。また、抗酸化作用のあるアントシアニンやポリフェノールも豊富に含まれています。これらの成分は、活性酸素による細胞ダメージを防ぎ、老化を抑制する効果が期待できます。そして、血行促進効果のある鉄分や、美髪効果のある亜鉛なども含まれています。食物繊維も豊富なので、便秘解消にも効果が期待できます。